総合展示「祇園祭―山鉾巡行の歴史と文化―」
祇園祭の歴史と文化を紹介し、京都の伝統文化の魅力を発信する
祇園祭は、蔓延する疫病を防ぐ目的で平安時代初期から催された御霊会に始まるとされます。もともと朝廷や貴族の祭祀として執り行われていた祇園祭は、中世になると、祭りの担い手も貴族から経済力をつけてきた町衆へと移り変わってゆきました。そして、町衆の経済力を背景に、華麗な山鉾が巡行する様相が祭りの中でも大きな位置を占めるようになってゆきました。
- 祇園祭に登場する山鉾には、長大な鉾を中心に据えた巨大な鉾や、様々な意匠で故事来歴の場面などを再現した山など、さまざまな建造物があり、それぞれの山や鉾には、幕類や錺金具など美しく由緒もある懸装品が数多く用いられ、国内はもとより遠く中国やヨーロッパの美術工芸の粋が集結しています。都大路を悠然と進む山鉾の姿は動く美術館と呼ばれ、日本を代表する文化財に位置付けられているのです。
- 実施主体
- 京都府、京都文化博物館
- 実施場所
- 京都文化博物館
- 実施時期
- 2025年5月17日(土)~7月21日(月祝)
- 関連サイト
- その他
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翻訳アプリの使用可/タイトル・キャプション等への英語併記
- 問い合わせ窓口
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075-222-0888(京都文化博物館)
- 万博後の取組
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今後も、総合展では、様々な観点から京都の歴史や美術工芸を紹介し、京都、そして日本文化の魅力を国内外に発信することに取り組む。