2025.02.03 京都府内のイベント・観光・体験
「きょうとまるごとお茶の博覧会」プレ・オープニングイベントを開催!

大阪・関西万博の開催期間中、京都の茶文化を体験できる「きょうとまるごとお茶の博覧会」が開催されます。茶人や茶商、茶の生産者から、茶器や茶道具、茶菓子の職人までが一丸となってお茶のあらゆる楽しみ方をご紹介。日本人にとって身近なお茶ですが、その奥深さに触れれば日常がぐっと豊かになること間違いなしです!お茶の博覧会ではどんな出会いが待っているのか......プレ・オープニングイベントが京都市と綾部市で開催されましたので、詳しくレポートしていきます!
プレ・オープニングin京都市
2024年11月10日に開催された京都市でのプレ・オープニングイベント。会場となったのは北野天満宮。「学問の神さま」「芸能の神さま」として信仰の厚い菅原道真公が祀られる、全国の天満宮・天神社の総本社です。豊臣秀吉が「北野大茶湯」という大きな茶会を開いたことでも有名で、お茶の歴史と深いつながりがあります。
イベントは二部制。第一部では「きょうとまるごとお茶の博覧会プレセレモニー」、第二部では年中行事「北野天満宮 曲水の宴」が、穏やかな陽気のもとに行われました。
第一部のプレセレモニーでは、主催者の西脇京都府知事や松井京都市長らが登壇。西脇知事は、「京都は1000年以上、茶とともに発展しており、我々の生活に深く根付いている」と京都の茶文化を強調したうえで、「万博では、茶の生産や茶道具、お茶菓子を制作されている方々の協力も得ながら、お茶を味わうだけでなく体験できる取組を行っていく。また、小中高生がお茶会を通じて万博参加国と国際交流する取組の実施など、様々なことを万博開催期間の半年間にわたって行っていく」と、万博に向けての意気込みを語りました。
登壇者による挨拶のあとは、ステージパフォーマンス。DAZZLEによるダンスパフォーマンス、上七軒歌舞会による祝舞、神若会北野天神太鼓会による和太鼓奉納が披露され、日本の文化を感じられるステージで会場を魅了しました。
第二部の「北野天満宮 曲水の宴」は、庭を流れる小川に酒を入れた杯を流して飲み、題に即した詩を賦すという雅な宴で、平安時代に行われていた行事を史実に鑑み現代によみがえらせたものです。平安装束を身にまとい歌を詠む優雅な姿は京の風情を感じさせ、多くの来場者がその光景に心を奪われました。
境内ではステージイベントに加え、煎茶の試飲会や抹茶体験、販売会など、お茶の魅力をたっぷり楽しめる企画も用意されていました。
試飲会の会場では、ずらりと並ぶ煎茶を飲み比べ、味の違いを楽しみます。一口に「煎茶」と言っても、その味や香りは実にさまざま。お気に入りの銘柄を見つけて購入する来場者の姿も多くみられました。
風月殿での抹茶体験では、巫女さんが点てた抹茶をいただきます。お庭を眺めながら味わう、ゆったりと心落ち着くひととき。神職による庭園案内を通じて、お庭の魅力やその特徴についても理解を深めることができました。
北野天満宮で楽しむお茶体験。お茶、伝統文化、神社、お庭と、京都ならではの魅力がぎゅっと詰まったイベントとなりました。万博期間中の本イベントではどんな体験ができるのでしょうか。ぜひ足を運んで、京都のお茶の魅力を五感で堪能してくださいね。
中丹 OCHA EXPO ~お茶づくし体験~
2024年11月23日には、綾部市のあやべ・日東精工アリーナでプレイベントが開催されました。京都のお茶と聞くと「宇治茶」が有名ですが、福知山市・舞鶴市・綾部市の中丹地域で栽培されるお茶もまた、宇治茶として販売されています。そんなお茶どころである綾部市で、「味わう」「学ぶ」「体験する」「買う」をまるごと楽しめる、まさにお茶尽くしのイベントが行われました!
会場に入ると、さっそく水出し玉露のウェルカムティー。地元の高校生が法被を身にまとい、来場者にお茶をふるまいます。
会場2階では、お茶の淹れ方体験や利き茶体験などの4つの体験コーナーをはじめ、呈茶席、パネル展示などが行われました。
お茶の淹れ方体験では、日本茶インストラクターが抹茶や玉露の淹れ方を伝授。美味しいお茶を淹れるコツはもちろん、お茶の栽培方法や豆知識も教えてくれるので、参加者からも次々と質問があがり、交流を楽しみました。
利き茶体験では、4種類のお茶を飲んで、それぞれが煎茶・番茶・玉露・ほうじ茶のどれになるかを当てていきます。全問正解者には景品として「抹茶どら焼き」を進呈!
玄米茶作り体験では、玄米と茶葉を計って、好きな配分で混ぜ合わせます。今回の体験では特別に、最後に抹茶を一振り。こうすることで、お茶を淹れたときの鮮やかさと風味が増すのだとか。中丹OCHA EXPOでしか手に入らない、オリジナルブレンドが完成しました。
抹茶石臼体験では、石臼で抹茶を挽く体験ができます。予想以上の重さに驚きながらも一生懸命石臼をまわしていきますが、一杯分の抹茶をつくるのも一苦労。いただくときのありがたみも変わってきそうです。
小学生によるお茶をテーマとした発表では、お茶づくりの工程を芝居仕立てで披露しました。その他、地域の高校茶道部による呈茶やパネル展示など、お茶の魅力を様々な角度から発信。地域の方もたくさん訪れる、あたたかなイベントとなりました。
2階で体験を楽しんだあとは、1階と会場外の販売スペースでお土産の購入を。中丹地域のお茶はもちろん、お茶をふんだんに使ったスイーツも販売。京都府農業大学校や京都府立綾部高等学校由良川キャンパス(東分校)で栽培されたお茶も販売されるなど、学生たちも一丸となってイベントを盛り上げました。