2025.05.09 京都府内のイベント・観光・体験
京都の万博情報発信拠点「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」が開所しました!

2025年4月17日、京都の万博情報発信拠点「EKIspot(エキスポ キョウト)」が京都駅にオープン!万博会場内の京都ゾーンに関する最新情報や、京都府内各地で実施される300をこえる万博関連イベントの情報を発信するほか、地域の魅力に触れられるブースも設置。京都の玄関口・京都駅で、国内外から訪れる皆様をおもてなしします。開所式では、大人気ゲーム「桃太郎電鉄」とコラボしたスペシャル企画「リアル桃太郎電鉄~ホンマの京都・万博編~」の詳細も発表!今回は、そんな「EKIspot KYOTO」開所式の様子をたっぷりレポートします!
目次
「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」開所式
オープンを迎えた4月17日。青空が広がり、多くの観光客や地元の人々で賑わう京都駅。春の陽気が心地よい中、京都駅ビル2階・南北自由通路の北側で、万博情報発信拠点「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」の開所式が開催されました。
「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」とは?
「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」は、京都駅ビルの2階、南北自由通路の北側に新たに誕生した京都の万博情報発信拠点です。設置期間は万博開催にあわせた4月17日(木)から10月19日(日)までの約半年間。
万博情報や、万博に関連した府内各地のイベントを発信・案内する「情報発信拠点」と、展示や販売などのイベントを行う「魅力発信ブース」の2つのブースがあり、京都のまだ知られていない魅力を発見できるスポットになっています。
「情報発信拠点」
情報発信拠点は期間中、8:30~19:00まで無休でオープン。専属の案内スタッフが2名おり、英語対応もしているため、海外の方も気軽に相談できます。
デジタルサイネージやチラシラックでは、府域の万博関連イベントの情報や、万博会場内の関西パビリオン京都ゾーンの展示内容などを紹介。関西パビリオン京都ゾーンでは、期間ごとに次々と展示内容が入れ替わっていきますので、京都駅で最新情報をゲットできるのは嬉しいポイントです。
パンフレットを眺めるだけでもワクワクしますが、スタッフとお話ししながら「どこに行こう?」と一緒に考えるのもおすすめ。一人一人の興味や予定に合わせてぴったりのスポットやイベントを提案してくれるので、ガイドブックでは得られない、思いもよらない行先が見つかるかも。アクセス方法まで教えてくれるので、旅の計画もスムーズに立てられます。
また、スタッフによる案内のほか、タブレット端末も3台設置。「EXPO KYOTO」公式サイトで府内各地のイベント情報を探したり、インターネットで気になる情報をさらに詳しく検索したりと、自由に使うことができます。
この情報発信拠点の近くには京都総合観光案内所「京なび」もありますが、EKIspot KYOTOは万博に特化した特別拠点。万博イヤーならではの限定イベント情報が揃っていますので、まさに今しか出会えない京都の情報が満載です。
京都駅限定の万博公式スタンプも忘れずに!
カウンターには、京都府広報監「まゆまろ」のスタンプが設置されています。実は、大阪・関西万博の公式スタンプパスポートには、「京都府」と「京都駅」の2つの枠があるんです。「京都府」スタンプは関西パビリオン内に設置されていますが、「京都駅」スタンプはここでしか押せません!
オープン初日から、さっそくたくさんの人がスタンプを押していました。旅の記念に手帳やノート、御朱印帳に押す人もいれば、公式スタンプパスポートに押している方も!京都駅限定のスタンプを、ぜひゲットしてくださいね。
「魅力発信ブース」
情報発信拠点の向かい側に誕生した「魅力発信ブース」。こちらのスペースは、普段からイベントなどに使われていますが、万博期間中はパワーアップして京都の魅力を発信していきます。
京都府内各地の名産品の試食や販売、地域の魅力を体感できるものづくり体験や展示イベントなどが次々と開催。「見る」だけでなく「参加する」楽しみも盛りだくさんです。
ブース内にはPR映像も流れていて、各地の雰囲気や取り組みを映像でも楽しめます。おすすめイベントなどのチラシもずらりと並んでいて、どれも魅力的。気づけば手にはチラシの束が......!
さらに、万博関連グッズを販売するイベントも予定されているので、万博ならではの京都土産を探すのにもぴったりです。見て、体験して、気になる地域を見つけたら、向かいの情報発信拠点へ!詳しい情報や行き方をスタッフに聞いて、ぜひ実際に訪れてみてくださいね。
京都らしさを感じさせる、開放感のあるモダンなデザイン
デザインコンセプトは「和モダン」。京都らしい「和」を感じさせる伝統的なしつらえを基調としながらも、近代的な建築デザインである京都駅に調和するモダンなデザインとなっています。
日本の伝統的な格子組から着想を得たアーチデザインや白竹の壁面装飾、「のれん」や西陣織のインテリアパネルなど、随所に和の雰囲気がちりばめられています。一方で、「EKIspot KYOTO」の文字にはLEDサインが使われ、伝統とモダンが心地よく融合しています。
国内外の多様な方々が行き交う京都駅の「玄関口」にふさわしく、開放感があって誰でも入りやすい、親しみのある空間。細部までこだわりが詰まっていますので、ぜひデザインの細部にも注目してみてください。
ちなみに、「EKIspot KYOTO(エキスポキョウト)」という名前には、EKI(駅)から府内の様々なspot(スポット)に繋がっていく――そんな想いが込められています。そしてこの拠点が、京都におけるEXPO(万博)の玄関口であるという意味も。さらにオール京都の万博に向けた取り組みの名称「EXPO KYOTO」とも結びつけられており、まさに「駅から世界に広がる京都の魅力」を表わした名前になっています。
ここに立ち寄れば、万博情報はもちろん、京都の隠れた魅力を発見でき、詳細情報からアクセス方法まで入手することができます。京都の旅がより深く、より面白くなること間違いなしです!
代表挨拶―「京都の玄関口」として魅力を発信
開所式には、西脇京都府知事や松井京都市長をはじめ、「京都駅周辺エリアまるごとゲートウェイ事業実行委員会」の代表4者が集結。それぞれが力強い言葉で開所への想いを語りました。
最初に登壇したのは西脇京都府知事。「ついに万博が開幕した。京都府内の魅力を発信するべく、これまで準備を進めてきた。京都駅は府内の各スポットをつなぐ玄関口。京都駅で伝統産業から先端産業まで、京都の新たな魅力を発見し、各地に足を運んでもらいたい」と意気込みを語りました。
続いて松井京都市長は、「万博会場を見に行ったが素晴らしかった。万博を訪れる多くの人に、京都にも来てもらいたい。京都駅周辺エリアは、西の梅小路、東の京都市立芸術大学にはじまり、南には企業やアーティストが集まってきており、北もまちづくりを進めていこうとしている。京都駅は周遊の一つの拠点となるので、有効に活用して、府市一体となって盛り上げていきたい」と未来への展望を語りました。
また、京都駅ビル開発株式会社の若菜社長は、「京都には空港がないので、京都駅はすごく重要な場所。京都駅に降りたときに『京都に来た』と感じてもらえるよう、おもてなしと文化体験を皆様に提供したい」と、国内外から京都に訪れる方々をお迎えする気持ちを言葉にしました。
最後に登壇したのは、西日本旅客鉄道株式会社の財京滋支社長。「便利で快適な輸送サービスとともに、京都の魅力を感じていただけるようにしたい。万博期間中の来場者は2820万人が見込まれており、万博開催のインパクトは非常に大きい。だからこそ、京都の玄関口・出発点として、しっかり魅力を発信していきたい」と決意を新たにしました。
京都府・市・京都駅・JR西日本の4者が一丸となって取り組むプロジェクト。その姿に、会場全体はこれからの展開への期待に包まれました。
いよいよオープン!
テープカットには万博衣装を身に纏った京都府広報監「まゆまろ」、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」、京都市下京区のマスコット「シモンちゃん」、そしてICOCA(イコカ)のキャラクター「イコちゃん」が駆けつけ、一緒にオープンを祝いました。
大人気ゲーム「桃太郎電鉄」がリアルで遊べる!?
"リアル桃鉄・万博クイズ旅ですぞ~!"
華々しくオープンした「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」。しかし開所式はこれで終わりではありません。万博を記念した周遊企画、その名も――
「リアル桃太郎電鉄 ホンマの京都・万博編」が発表されました!
この企画は、京都府内の万博関連イベントや各地域の魅力を発信し、府内全域の周遊を促進することを目的に開催。JR西日本・WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)の全面協力のもと、大人気ゲーム「桃太郎電鉄」とコラボした、5月から8月までの4か月にわたって実施されるスペシャル企画です。
「桃太郎電鉄」ってどんなゲーム?
「桃太郎電鉄」は、1988年に初代が発売されて以来、世代を超えて現在でも愛され続けている大人気すごろくゲーム。プレイヤーが鉄道会社の社長となり、全国各地を巡って物件を購入しながら資産を増やしていくというもので、ニンテンドースイッチのみでも500万本を売り上げるほどの人気ゲーム。実際の地名や名所、名産や偉人まで登場するのが特長で、遊びながら日本の地理と歴史を楽しく学ぶことができます。さらに物件の購入を通して経済的思考も鍛えられると、近年では教育現場でも活用されています。
「リアル桃鉄」はどうやって楽しむの?
今回開催される「リアル桃太郎電鉄」では、アプリ内でサイコロを振って、出た目の数によって実際の駅を巡るという、ゲームさながらの周遊体験が楽しめます。第一弾(5月10日~7月10日)の舞台は南部エリア、第二弾(7月1日~8月31日)は北部エリアです。
第一弾となる南部エリアでは、以下の2つのルートから選べます。
- 奈良線ルート:JR京都駅スタート → 桃山駅ゴール
- 学研都市線・関西線ルート:JR木津駅スタート → 月ケ瀬口駅ゴール
サイコロを振って訪れる駅が決まったら、実際に電車に乗って駅まで行き、地域の文化や歴史、産業にまつわるクイズやミッションに挑戦!クイズへの正解やミッション参加などによって賞金(ポイント)を稼ぎながら、ゴールを目指します。月間のランキング上位者には賞品をプレゼント!
お試しリアル桃鉄、クイズに挑戦!
会場では、モニターに映し出されたゲーム画面を見ながら「リアル桃太郎電鉄」の遊び方が紹介され、イベントへの期待感がどんどん高まっていきます。さらに、実際にどんなクイズが出るのか、体験タイムも。
***
JR奈良線 黄檗駅
<問題>
萬福寺の住職が江戸時代に中国から日本に伝えた"あるもの"とは何でしょう?
①ダイニングテーブル ②ベッド ③タンス ④ソファ
***
会場内では来場者が挙手で参加。多くの人が③タンスに手を挙げましたが、果たして正解は......
「正解は、①ダイニングテーブルです!正解された方は、100万円ゲットになります!」
会場からは驚きの声が。解答画面には解説も表示され、萬福寺の住職はダイニングテーブルだけでなく、煎茶やインゲン豆も日本に伝えたことが紹介されました。思わず「へぇ~」と言いたくなる、学びの詰まったクイズです。
続いては、「スリの銀次」からお金を守れるか!?という、ドキドキの「なぞなぞチャレンジ」。正解できなければ、スリの銀次に資産を盗まれてしまいます。
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<問題>
食べるときにいつも値段(お金)を聞かれるおすしはなーんだ?
***
回答者として指名された西脇京都府知事。自信たっぷりに答えたのは......
「いくら!」
見事正解し、スリの銀次から資産を守りました!
会場は拍手に包まれ、リアル桃鉄プチ体験は大盛り上がり。ゲームの世界がリアルに飛び出してきたような体験に、すっかり夢中になりました。実際のイベントが待ち遠しい!
「リアル」桃鉄だからこそ味わえる、ホンマの京都
「リアル桃鉄」は、開催期間の4か月間、いつでも参加可能!
スタート地点やサイコロの出目によって参加者の行き先が異なるため、混雑を気にせず自分のペースで楽しめます。駅ごとに出題されるクイズやミッションをクリアすると、地域で使えるお得なクーポンもゲットできるので、街遊びの楽しさも倍増です。
今回の特別企画について、西脇京都府知事たちからはこんなメッセージが。
西脇京都府知事:
「リアル桃鉄では、大阪・関西万博きょうとアクションプランを中心とした京都府内の万博関連イベントや、関西パビリオン京都ゾーン出展コンテンツに関連するスポットを巡ることができる。様々な仕掛けがちりばめられているので、余すことなく京都を楽しんでほしい」
西日本旅客鉄道株式会社 財京滋市社長:
「通常の旅行では事前に調べる目的地も、リアル桃鉄ではサイコロ次第。ゲームとしての面白さはもちろん、実際に行くことでしか体験できない、偶然の出会いや土地の香りなど、リアルな体験を楽しんでもらいたい」
WILLER TRAINS株式会社(京都丹後鉄道) 荒川営業本部長:
「桃太郎電鉄は、スーファミ時代に夢中になって遊んでいた。海の京都・丹後まで行くのはかなりの距離があるが、それだけやりごたえのあるゲームだということ。皆さんに楽しんでもらえるように工夫していきたい」
「リアル桃太郎電鉄~ホンマの京都・万博編~」
■ 開催期間
- 第一弾
(南部エリア) - 令和7年5月10日(土)~7月10日(木)
- 第二弾
(北部エリア) - 令和7年7月1日(火)~8月31日(日)
■ 実施路線
- 南部エリア
- JR西日本 奈良線・学研都市線・関西線
- 北部エリア
- JR西日本 嵯峨野線・山陰線・舞鶴線、京都丹後鉄道
■ 料金
1日プレイ券:1,000円(税込)、2日プレイ券:1,500円(税込)
※別途乗車券が必要です。
※専用アプリをダウンロードし、参加チケットを購入します。
■ 主催・協力
主催:京都駅周辺エリアまるごとゲートウェイ事業実行委員会
協力:JR 西日本、WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
■ 公式ホームページ
「EKIspot KYOTO」オープンを記念して、まゆまろとのグリーティングイベントを開催!
開所式のあとは、オープニングイベントとして4月17日(木)~18日(金)にかけて「関西パビリオン京都ゾーン」を紹介する展示を実施。さらに、京都府広報監まゆまろ(万博衣装バージョン)とのグリーティングや「リアル桃太郎電鉄~ホンマの京都・万博編~」フォトイベントも行われました!
まゆまろが手を振りながら登場すると、たちまち多くの人が集まり、撮影タイムスタート。「かわいい!」という声があちこちから聞こえ、一緒に写真を撮ったり、ハイタッチやハグをしたりと、大盛り上がり。子どもたちも笑顔でまゆまろに駆け寄り、交流を楽しんでいました。
その場で写真をSNSに投稿してくれた方には、万博衣装バージョンのまゆまろぬいぐるみをプレゼント。ミニサイズのかわいらしいまゆまろを嬉しそうに受け取っていました。海外からの観光客の方々も含め、次々と訪れる人でにぎわった、あっという間の30分間でした。
「EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)」は「新しい京都体験」に出会えるスポット。万博や地域のイベント情報はもちろん、各地の文化や歴史に触れながら、奥深い京都の魅力の発見を楽しんでくださいね。皆さんのご来場を心よりお待ちしています!
EKIspot KYOTO(エキスポ キョウト)
- 期間
- 4月17日(木)~10月19日(日)
- 場所
- 京都駅ビル2階 南北自由通路北側
- 開所時間
- 情報発信拠点:8時30分~19時00分
- 詳細
- https://www.pref.kyoto.jp/banpaku/news/ekispotkyoto.html