2025.07.18 京都府内のイベント・観光・体験
京都から万博会場までサイクリング!「京都 to 万博 チャレンジライド」を開催しました!

京都から万博会場(舞洲駐輪場)まで、約50kmの道のりを自転車で走行するサイクリングイベント「京都 to 万博 チャレンジライド」が、6月1日(日)に開催されました!出発地点は、関西のサイクリストなら誰もが知っている人気スポット・京都府八幡市の「さくらであい館」。万博開催を記念して新たに整備された「淀川リバーサイドサイクルライン」を走り、豊かな自然を満喫しながら皆で無事にゴールまで走り切りました。今回は、そんなイベント当日の様子をレポートします!
サイクリストの聖地「さくらであい館」で出発式
スタート地点は京都府八幡市にある「さくらであい館」。京都・奈良・和歌山を縦断する全長約180kmのサイクリングルート「京奈和自転車道」上にある、サイクリスト御用達スポットです。木津川、宇治川、桂川の三つの川が合流して淀川となる三川合流エリアに位置し、桜の名所としても知られています。
2025年3月には、大阪・関西万博の開催を契機として、京都と大阪をつなぐサイクリングルート「淀川リバーサイドサイクルライン」が新たに誕生!今回のチャレンジライドでは、この「淀川リバーサイドサイクルライン」を走行して、万博会場を目指します。
スタート地点となる「さくらであい館」からゴールとなる舞洲の駐輪場までは、約50km。淀川沿いの風を感じながら自然を堪能し、大阪の街並みも楽しめる、自転車ならではの爽快感と達成感を味わえるルートです。
集合時間の9:30に向けて、参加者たちが続々と到着。当日の朝はあいにくの雨模様で不安もありましたが、受付開始の頃には陽ざしが差し込みはじめ、次第に青空が広がっていきました。やがて、まるで出発を後押しするかのように絶好のサイクリング日和に!空模様の回復とともに、出発に向けて高揚感も高まっていきます。
参加者には、最新のE-Bikeまたはクロスバイク(スポーツバイク)を無料で片道レンタル。初めての方でも安心して参加できるよう、はじめにスタッフが丁寧に使い方をレクチャーしました。 近年人気が高まってきているE-Bikeは、電動アシスト付きのスポーツバイク。長距離のライドや坂道も電動アシストでスイスイと進めるため、初心者でも無理なくロングライドにチャレンジできるのが魅力です。
今回のチャレンジライドには、一般参加者30名に加え、西脇隆俊京都府知事、川田翔子八幡市長も参加!さらにスペシャルゲストとして、八幡市出身の自転車競技プロ選手・竹之内悠選手も応援に駆けつけてくれました。竹之内選手は、全日本シクロクロス選手権で5連覇の実績を持つ、日本トップレベルの実力者です。
イベントの開始に先立ち、さくらであい館で出発式が行われました。
はじめに挨拶をしたのは、今回のイベント主催者であるRide with KYOTO 推進会議の坂井田米治会長。
「今回のチャレンジライドで走行する『淀川リバーサイドサイクルライン』は、自転車を活用した広域周遊による地域の活性化を目指し、大阪府・大阪市・堺市・京都府が連携して整備した広域的なサイクルライン。今日は風が少し強く距離もあるが、安全運転で楽しんでほしい」と、参加者への気配りとともに、今後の自転車観光への期待と意気込みを力強く語りました。
続いて、西脇隆俊京都府知事が挨拶。
「今回は埼玉県からの参加者もいるとのことで、京都を代表して感謝申し上げる」と、遠方からの参加に感謝の言葉を述べると共に、ゴール地点となる万博会場内の京都ゾーンについても紹介。京都ならではの文化や魅力が詰まった展示に、ぜひ立ち寄ってほしいと呼びかけました。
さらに話題は、京都府南部を流れる木津川に架かる「流れ橋」にも。今回のチャレンジライドルート上には含まれていないものの、「さくらであい館」から木津川沿いを少し進めば姿を見ることができる京都の名所です。「この流れ橋は、『ものを長く大切に使う』という日本文化を象徴する事例として、万博会場内の日本館でも紹介されている」と、万博と京都のつながりを紹介しました。
続いて登壇したのは、川田翔子八幡市長。八幡市が、宇治川・桂川・木津川の三つの川が合流して淀川になる結節点に位置していることに触れ、会場から見える「男山(おとこやま)」の頂には、日本三大八幡宮のひとつ『石清水八幡宮』があることを紹介。「歴史、文化、そして自然が織りなす風景を味わいながら、ライドを楽しんでほしい」と参加者に語りかけました。
続いては、淀川河川事務所の西澤洋行所長。今回のルートについて、「桂川サイクリングロードと淀川リバーサイドサイクルラインがつながったことで、桂川から淀川の河口、そして夢洲までを一本のサイクリングルートとして結ぶことができた」と、その意義を語ります。さらに淀川舟運の整備事業にも触れ、「地域のにぎわいづくりに貢献していきたい」と、今後への想いを言葉にしました。
ここで、今回のチャレンジライドには、京都府警交通機動隊 自転車取締小隊(通称「Be-Unit(ビー・ユニット)」)も参加するとの紹介がありました。
「Be-Unit」とは、自転車のマナー啓発や違反の取締りを専門に行うために令和6年に発足された小隊です。スポーツタイプの専用自転車にまたがった警察官が、京都市内を中心に事故の多いエリアを巡回。模範的な走行を実際に見せながら、自転車利用者へのルール啓発にも取り組んでいます。
そんな「Be-Unit」の隊員から、参加者に向けて安全利用のアドバイス。「今日は天気もよく雨も降っておりませんが、湿気もありますので、十分体調管理に気を付けてください」と呼びかけたうえで、「自転車安全利用五則」を説明します。
【自転車安全利用五則】
- 車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
- 交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
- 夜間はライトを点灯
- 飲酒運転は禁止
- ヘルメットを着用
加えて、今日のコースについても注意点が共有されました。
「今日のルートには、やむを得ず歩道を通行しなければならない箇所もあります。その際は歩行者優先で、危ないと思ったら迷わず停止してください。また、集団走行中も信号は厳守し、安全第一で止まってください。せっかくのイベントなので、楽しく安全なライドをよろしくお願いします」
参加者全員で改めてルールを確認し、安全意識を高めました。
最後に、参加者代表の原口さんから一言。
「約50キロの距離を自転車で走るのは初めてなので、先ほどの Be-Unit さんのお話にもあった通り、安全運転に努めて、舞洲まで走りきりたいと思います」と意気込みを語り、会場から拍手が送られました。
出発前に皆さんと記念写真を撮影しました。
チャレンジライド、いよいよスタート!
準備運動でしっかりと体をほぐしたら、いざ出発!
コース序盤、京都府と大阪府との境までは京都府警 Be-Unit が先導し、安全を確保しながら走行します。
チャレンジライドには、西脇京都府知事と川田八幡市長も参加。今回のイベントのために用意された「Ride with KYOTO」ロゴ入りの限定サイクルジャージで颯爽と走ります。サイクルジャージには桜と波のモチーフがあしらわれており、京都らしさが随所に感じられるデザイン。さわやかな陽気のもと、参加者と一緒にライドを楽しみました。
27km地点の淀川河川公園では、皆でひと休み。バナナやお菓子などが振る舞われました。
参加者たちはエネルギーをしっかりチャージして、心も体も元気いっぱい!道のりは残り半分、再びゴールを目指して走り出します!
いよいよ大阪!大阪市役所ではミャクミャクと写真撮影。
ゴール地点は、大阪・舞洲にある「おおきにアリーナ舞洲」。大きなトラブルもなく、全員が無事にゴール!フィニッシュ後の記念撮影では、参加者の方々の笑顔と充実感に満ちた表情がとても印象的でした。最後に、参加者全員に「Ride with KYOTO」のロゴ入り限定ステッカーがプレゼントされました。
京都から約50kmの自転車旅。「淀川リバーサイドサイクルライン」の終点・「おおきにアリーナ舞洲」の駐輪場から万博会場の夢洲駅までは徒歩で約20分です。自転車なら、渋滞知らずで気持ちよく万博会場まで走行可能。体力に自信がある人なら、車より快適に行けること間違いなしです!
さらにE-Bikeなら、約50kmの道のりも驚くほど快適!初心者でも無理なくチャレンジできます。心地よい風を感じながら、京都から夢洲をめざす特別な体験。ぜひ、皆さんも京都 to 万博ライドにチャレンジしてみてください!